温暖な四国で生まれ育った奥さんにとって、雪で閉ざされる北海道の長く寒い冬は、20年住んだ今も気の滅入る季節でした。「外を楽しめない分、外の雰囲気を取り入れたような部屋をつくれないかしら」と、以前から考えていたそう。

リビングの拭き抜けはつぶしたくないし、庭側は隣地から落ちる雪の問題で、増設は無理。そこで、知人から紹介された大平洋建業に相談し、ポーチの拭き抜け部分をインナーテラスに増築しました。

インナーテラスは、1階の外壁面よりも少し全面に出し、窓で囲うようにプラン。床は、テラコッタタイル敷き、壁には外部空間をイメージしたツヤのあるタイルを張っています。 限られたスペースながら、たっぷりと陽が差し込む明るく開放的な仕上がり。増築部分の外壁側は既存のタイル部分と同じ仕上げにして、高級感を演出しています。